ご存知でしたか?MicrosoftからInternet Explorerの使用を止めるように要請が出ていたことを

2019/2/6にMicrosoftの技術者ブログ上で、「Internet Explorerの使用を止める」ように企業に対して要請が出されました(※リンク先英語記事)

Internet Explorer青い「e」のアイコン

まずはちょっと思い出してください。あなたがパソコンでYahoo!JAPANを開くとき、どういったアイコンをクリックしますか?

タスクバーのIEのアイコン

この黄色い輪がついた青い「e」のアイコン()でしょうか?

まさにそれです。実はこののアイコンをクリックして起動するソフトウェアが、「Internet Explorer(インターネット・エクスプローラ)」と呼ばれるものなのです。

Internet Explorerは「ソフトウェア」、Yahoo!JAPANは「ホームページ」

はい。意識はしないかもしれませんが、実は別のものです。

Yahoo!JAPANはインターネットから情報を検索する、というやや特殊な役割を持っていますが、ブログの記事やニュースメディアと同じようにあくまで「ソフトウェアで開くホームページの1つ」です。

逆に、こうしたホームページを開くために使うソフトウェアを「ブラウザ」といいます。なお、ブラウザは「(本や雑誌を)ざっと読む、拾い読みする」という意味の英語に由来します。

Internet Explorerはブラウザ(ソフトウェア)の一種です。

代表的なブラウザは「Chrome」「Safari」「Firefox」

Internet Explorerがブラウザの「一種」ということは、他にもブラウザがあるということになります。

代表的なものとしては、以下のブラウザが挙げられます。

  • Google Chrome(グーグル・クローム)
  • Safari(サファリ)
  • Firefox(ファイアフォックス)
  • Edge(エッジ)

SafariはiPhoneに標準搭載されているブラウザです。Google ChromeもiPhoneではないスマートフォン(Android(アンドロイド))に標準搭載されています。

そのため、SafariとGoogle Chromeはスマートフォンを使ったことのある方ならおなじみかもしれません。

ちなみに、Google Chromeはパソコンにもインストールできます。同じようにパソコンにインストールできるブラウザとして、Firefoxがあります。どちらも無料です。

また、お使いのパソコンが新しい(Windows10)場合、Internet Explorerとロゴが似ているEdgeというブラウザが標準搭載されています。

Internet Explorerはたったの3%!

「Google Chrome?Safari?聞いたことないなぁ……」

もしかしたら、そう感じるかもしれません。

しかし、先ほども述べたように、Google ChromeやSafariはスマートフォンに標準搭載されていますので、意識せずともお世話になっている方も多いはずです。

それでは、数字ではどうでしょうか?

統計データを見ると、統計の手法や対象範囲によってバラつきはあるものの、http://gs.statcounter.comという統計データサイトでは、世界のブラウザの約61%がGoogle Chromeとなっています(2019年1月現在)。

一方のInternet Explorerは約3%となっています。

世界のブラウザシェア率(2018/1~2019/1)。2019/1現在、Google Chromeは約61%、Internet Explorerは約9.4%となっています。

日本国内で限定するとどうでしょうか?

割合こそ下がるものの、Google Chromeは約43%。一方のInternet Explorerは約9%1割を切っています(2019年1月現在)。日本国内でも、Google ChromeとInternet Explorerは実に4倍以上の差があります!

日本のブラウザシェア率(2018/1~2019/1)。2019/1現在、Google Chromeは約43%、Internet Explorerは約9%となっています。

このように、世の中の大多数の人はGoogle Chromeを使ってホームページを見ているのです。

しかも、来年にはInternet Explorerのシェア(使用)率はさらに下がることが見込まれます(※Windows7のサポート終了に伴い、Internet Explorerを標準とするパソコンが減少するため)

互換性のために残されているInternet Explorer

さて、Internet Explorerの何が問題なのでしょうか?

最初に挙げた記事では、Internet Explorerは古いWebアプリケーションを動作させる互換性のためのソリューションと述べています。

また、Microsoftは2018年7月に現在の世の中にあふれるリッチなコンテンツは、すでに Internet Explorer ではサポートしていない最新技術を利用して実現と、Internet Explorerがモダンな技術に対応できていないことを認めています。

さらに過去にさかのぼると、Micorosftは2015年8月にセキュリティ対策などのマイナーアップデートは今後も行われますが、新機能が追加される予定はありませんと発表しており、Internet Explorerの新しい技術への対応はかなり前から実施しない方針であることを明らかにしていました。

その上でLegacy Web から Modern Web への移行を十分に余裕をもった計画で検討を進める必要があると、モダンな環境に移行するように呼びかけを行っています。

Internet Explorerは、開発元・公式であるMicrosoftからも他への移行を求められているのです。

Internet Explorerは企業に「技術的負債」を強いる

今や多くの人が持っているスマートフォン。操作している手元をよく見ると、ほとんどの人は画面を縦向きにして使用していることでしょう。

一方、パソコンの画面は横長です。

現在のホームページは、パソコンの横長の画面でも、スマートフォンの縦長の画面でも、それぞれの画面に適したデザインで表示するように作られています。

ただし、何もせずしてそうなっているわけではなく、世のWebデザイナーやプログラマーが工夫することで、そのようなデザインを提供することが初めて可能となります。

スマートフォンが普及し始めた頃は、横長と縦長の両方に適したデザインを提供することは難しい課題でした。

スマートフォンが登場して約10年が経過した今、Webの規格は新しく制定され、新しい端末へ適用できるように拡張が続けられました。

しかし、Webのこうした新しい規格に完全には対応できていないソフトウェアがあります。

――そう、Internet Explorerです。

新しく、便利で簡単に利用できる技術であればあるほど、Internet Explorerは足かせになるのが現状です。

通常使うブラウザだからこそ狙われる

冒頭で「Yahoo!JAPANを開くために意識せずに使われる」というお話をしました。

特殊な設定を行うこともなく、意識されずに使われるソフトウェアだからこそ、セキュリティでは真っ先に狙われる対象にもなります。

今月(2019年2月)も、Internet Explorerの未知の脆弱性を狙った攻撃が発生し、それに対するセキュリティパッチが配布されています。

参考記事

このように、「最初から用意されているソフトウェアは狙われやすい」という点も、一つのセキュリティリスクとして押さえておくと良いと思います。

ガタガタに崩れていくホームページ

ここまでInternet Explorerを取り巻く現状について述べてきました。

具体的にどういった点が「技術的負債」になるのか、本ホームページを例に、Google ChromeとInternet Explorerのそれぞれの表示について見てみましょう。

1. アイキャッチ

本ホームページの最初に表示されるアイキャッチは、本来ならばが重なったロゴが画面の中央に表示されるようになっています。

Google Chromeの表示
Google Chromeの表示
Internet Explorerの表示
Internet Explorerの表示

しかし、Internet Explorerでは右端に寄ってしまっています。

2. 記事のアイキャッチ画像

このページの下にある実例記事一覧のアイキャッチ画像は、画像の横幅と高さが丁度良いサイズで表示されるようになっています。

Google Chromeの表示
Google Chromeの表示
Internet Explorerの表示
Internet Explorerの表示

しかし、Internet Explorerでは縦に引き伸ばされてしまいます。

3. グリッドレイアウト

このページの下にあるGoogle ChromeとFirefoxのダウンロードページへのご案内は、

  • Google ChromeとFirefoxは2:1の比率で表示
  • Google Chromeが先(パソコンでは左)

となるようにデザインしています。

Google Chromeの表示
Google Chromeの表示
Internet Explorerの表示
Internet Explorerの表示

しかし、Internet Explorerは

  • それぞれの比率はおろか、横向きではなく縦向きに表示される
  • Firefoxが先に表示

と、根本的にデザインが崩れてしまっています。

この問題は、パソコンとスマートフォンの両方に合わせたデザインを行った場合に問題になりやすいです。

4. ページトップへ戻るボタン

本ホームページでは、ある程度スクロールすると右下にページトップへ戻るボタンが出現します。

Google Chromeの表示
Google Chromeの表示
Internet Explorerの表示
Internet Explorerの表示

Internet Explorerでは、このボタンが一部スクロールバーの裏側に隠れてしまいます。

そのため、他のブラウザよりも面積が狭く、やや押しづらくなっています。


このように、本ホームページだけでも影響が出てしまっています。

Internet Explorerは

開発元のMicrosotから「使用を止めるように」要請が出された

2019年1月現在国内のシェア(使用)率は1割を切った

(通常使用されるソフトウェアのため)セキュリティ的に狙われやすい

ホームページに「技術的負債」を負わせる

こうした問題を避けるため、Internet Explorerから別のブラウザへの移行をお勧めいたします。

本ページ下部にダウンロードリンクとマニュアルへのリンクを用意させて頂きました。

ぜひ、ご活用ください。

Internet Explorerに関するトラブルや情報の実例記事の一覧(最新6件)です。

IEで証明書エラー

IEで証明書エラー

数日前まで使えていたサイトが、いきなり下記のエラーメッセージが出て開かなくなったということでメモ。

本ホームページでは以下のブラウザをダウンロードすることをお勧めいたします。

Firefox

Mozilla製の無料ブラウザ

※インストール手順やお気に入りの移行方法は下記をご参照ください。

Google Chrome

Google製の無料ブラウザ

※インストール手順やお気に入りの移行方法は下記をご参照ください。

Web開発者の方への参考リンクなどを集めました。